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  • 2014.02.26第1部 配水池流入管専用の新型逆流防止弁及びその性能の評価

    1.はじめに

    96.7%(H15年3月31日現在)という水道の高普及率を迎えた現在、配水池の整備においては質的な向上

    がますます期待されている。緊急時における貯水確保のため、流入管には従来から、図 1 に示す幾つかの方

    法がある。方法Aでは、ウォータハンマーを回避するために高性能な逆止弁を、更にメンテナンスのためにピ

    ットなどを必要とし高額となる。方法Bでは、簡単且つ安価で最も採用されているが、流水音の発生、気相部

    への塩素の余分な揮散(曝気)、さらに不都合な流況による停滞エリアの形成など問題となるケースが多い。

    方法Cでは、方法 B に比較して、流水音の発生や停滞エリアの形成を抑制するが、空気孔の設置を必要とす

    るため、気相部への塩素の余分な揮散の問題が依然として残る。また、流入管の延長が長くなり、特に大口径

    の場合不経済となりがちである。

    スクリーンショット(2013-11-12 18.35.01)

    2.フロート式逆流防止弁の構造及び作動原理

    これらの問題をクリアするために、研究と実験の繰り返しにより、フロート式逆流防止弁を開発した。

    同弁は、配水池の流入管端部に設置するもの(図1に参照)で、連結フランジ、ガイドバー、液体クッション

    機能付のストッパー及び、最も重要な部品であるフロートから構成されている。図2にフロート式逆流防止弁

    の作動状況を示す。通常時に流入水を導入する場合は、フロートが流入水によって押し上げられ、ストッパー

    位置に止まり、水がスムーズに入ることができる。緊急時に流入管破損が発生した場合は、フロートが水圧に

    よって流入管端部に押し付けられ、逆流を防止する。

    3.フロート式逆流防止弁に関する実験方法及び実験結果

    フロート式逆流防止弁の性能を評価するために、モデルを作成した。図3にモデルの原理図を、図 4 にモ

    デルの実物写真を示す。このモデルでは、表1に示すように、仕切弁1・仕切弁2・ポンプの状態の組み合わ

    せにより、フロート式逆流防止弁の諸水理状態をシミュレーションできる。

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