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  • 2014.04.16第3部 配水池の死水を回避する運転方法の提案

    4.まとめ

    配水池内における滞留水の発生は、池内貯水の流速、入れ替わり特性などに強く影響される。一般的にいえ

    ば、貯水の流速が速いほど入れ替わり特性がよいほどまた新規水の水理学な平均滞留時間が長いほど滞留水の

    解消効果に優れ、貯水の滞留傾向が低い。前述の解析及び実験結果から2槽配水池において並列運転より直列

    運転の場合は、滞留水の解消により効果的であることが明らかになった。この理由は、直列運転の場合では、

    図1に示すように、仕切板が生かされ各槽を通過する流量がほぼ倍位多くなることに起因すると考えられる。

    2槽配水池における並列運転の場合は、常時2槽を同時使用しており仕切板の役割がなく、片槽使用のメン

    テナンスが1年に1回程度で、高いコストをかけて設置した仕切板はあまり活用されてないのが実情である。

    これに対して、2槽配水池における直列運転の場合は、常時仕切板が滞留水の解消に利用され、片槽使用のメ

    ンテナンスが必要となった場合、バルブの切り替えだけで支障なく行うことができるので、配水池の死水を回

    避するには、より適切な運転方法とは言える。

    なお、直列運転の場合、流入・流出管の対角設置が必ずしも要求されないので、配管工事更に土地の有効利

    用も有利である。

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